[Live] なでしこジャパン×メキシコ 最終予選
■ なでしこ最終決戦
昨年の7月にオーストラリアで行われた女子アジアカップで、北朝鮮に敗れて4位となり、ワールドカップ予選のプレーオフに回ることになったなでしこジャパン。ワールドカップ出場のためのラストチャンスとなったメキシコ戦は、ホーム&アウェー。第1戦は、ホームの国立競技場での試合。第2戦がアウェーでの試合になるので、なんとしてでも勝って、さらには、なるべく得失点差をつけたいという大事な試合である。
女子サッカーの試合を見るのは初めて。国立競技場には、どのくらいの人数が集まるのかなと思っていたが、開門の12時前から長蛇の列。なでしこジャパンの浸透度と期待がかなりのものであることを実感した。
この試合のキックオフが、午後2時。フクアリの千葉×清水のキックオフ時間が、午後7時。国立で日本×メキシコを見てから、フクアリに向かうには、ちょうどいい時間。

■ 国立競技場での決戦
少し昔の記憶をたどると、そのステージは、ほとんどが国立競技場であったことに気付く。老朽化が進み、売店で売っている品物は質素なものばかりだが、それでも、国立には、様々な歴史が詰まっていて、特別な場所。
この試合、国立に集まった観衆は、10107人。土曜日の午後、快晴の中で、試合はキックオフされた。

■ 危ないピンチを凌いだ日本
試合の焦点は、日本のプレスがメキシコの個人技を封じることができるかの1点。予想通り、立ち上がりから、日本が激しいプレスをかけて、メキシコの個人技を封じにかかる。
日本の攻撃は、FW荒川が中心。奪ったボールは、まず、トップの荒川にボールを当てて、そこから展開されるのが通常。したがって、荒川がボールをキープできないと、たちまち苦しい展開となる。
前半30分ほどまでは、まさしくそういう展開。荒川と周囲の位置関係が悪く、荒川がうまくボールをキープが出来ず、展開がつながらない。厳しい展開だったが、前半38分の沢の先制ゴールで、流れは一変した。左SDF宇津木のクロスを、中央にいた沢がきわどいコースに流し込んだ。
勢いの出た日本は、後半25分にも、沢が左サイドを突破すると、中央のMF宮間がフリーでヘディングゴール。2対0となった。
2点リードした日本だが、できるだけ、敵地での戦いを有利にするために、最後まで、攻める姿勢を失わなかった。結局、2対0で終わったものの、アウェーでも十分出来るという手ごたえをつかむには十分だった。
スコアを見ると快勝のように思えるが、実は、危ない場面もあった。前半25分に、MF宮本がボールを失ってカウンターからGKと1対1を作られたシーンと、後半15分過ぎにGKの判断ミスから、無人のゴールにシュートを打たれたシーン。前者は、GK福元のセーブに救われて、後者はクロスバーに救われたが、どちらももし決まっていたら、その後の展開が大きく変わっていたと思われる重要なシーンだった。
■ 1ゴール1アシストの沢
さすがに沢という活躍で、1ゴール1アシスト。怪我のため、先発かどうかは微妙という事前の報道だったが、この大一番に、沢は不可欠だった。決して、運動量は多くなかったが、大事な局面には全て顔を出して、攻撃の担い手となった。
FW荒川やFW大野ら、タレントはいるものの、どちらかというと一本調子になりがちな日本にとって、沢のタメと変化を作る動きは重要で、決して代えのきかない選手である。
■ コンダクターMF酒井
中盤の底に位置する酒井のプレーは、素晴らしいの一言。ボランチの位置からゲームを作るレジスタタイプだが、パスの長短と強弱の使い分けが抜群で、しかも難しいパスでも難なく通してしまう。これだけミスなく、チャレンジのパスを出し続けられる選手はほかにはいないだろう。
ダブルボランチを組んだ宮本にややミスが多かったが、試合に勝利することが出来たのは、酒井の活躍によることが大きい。文句なしのMVP.
■ なでしこの新しい武器となった近賀
一番の驚きは、右SDFに入った近賀のプレー。アップダウンの多さは目を見張るものがあり、何度もサイドを駆け上がった。なでしこの右サイドというと、川上がいたが彼女は引退し、サイド攻撃に不安を持っていたが、その不安感を一掃した。
残念ながら、効果的な攻撃には結びつかなかったが、なでしこの新しいとなりそうである。
■ 継承者の荒川
大野と2トップを組んだ荒川は、タフに戦った。大野は、ドリブルで持ち込むことが得意で自由に動き回る選手であり、ハードワークは、全て荒川が受け持った。彼女は、鈴木隆行→巻誠一郎と続く、正統派の日本代表CFの流れをとくむ存在である。ただ、前述のように、思うようにプレーできたわけではない。
率直に言うと、世界と互角に戦うためには、荒川がもっとレベルアップしなければならない。安定したポストが出来ればチャンスにつながりそうなところで、しっかりとキープできなかったり、リターンのパスがずれてしまったりといったプレーが多々。レベルアップを期待したい。
■ アウェーの戦い方
アウェーゴールを許さずに、2点リードでメキシコに行くことができるということは、理想的な展開である。仮に、日本が先制するようなことがあれば、そのあと、3点続けて取られたとしても、まだ、リードしているという展開になる。
メキシコの攻撃は、特別に凄いというわけではないが、ホームでかさにかかって攻め込まれると、ラインが下げられてしまって、ピンチが続くというケースも考えられる。とにかく慌てずに、冷静に試合を進めることが求められる。世界は、もうすぐそこにある。

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昨年の7月にオーストラリアで行われた女子アジアカップで、北朝鮮に敗れて4位となり、ワールドカップ予選のプレーオフに回ることになったなでしこジャパン。ワールドカップ出場のためのラストチャンスとなったメキシコ戦は、ホーム&アウェー。第1戦は、ホームの国立競技場での試合。第2戦がアウェーでの試合になるので、なんとしてでも勝って、さらには、なるべく得失点差をつけたいという大事な試合である。
女子サッカーの試合を見るのは初めて。国立競技場には、どのくらいの人数が集まるのかなと思っていたが、開門の12時前から長蛇の列。なでしこジャパンの浸透度と期待がかなりのものであることを実感した。
この試合のキックオフが、午後2時。フクアリの千葉×清水のキックオフ時間が、午後7時。国立で日本×メキシコを見てから、フクアリに向かうには、ちょうどいい時間。

■ 国立競技場での決戦
少し昔の記憶をたどると、そのステージは、ほとんどが国立競技場であったことに気付く。老朽化が進み、売店で売っている品物は質素なものばかりだが、それでも、国立には、様々な歴史が詰まっていて、特別な場所。
この試合、国立に集まった観衆は、10107人。土曜日の午後、快晴の中で、試合はキックオフされた。

■ 危ないピンチを凌いだ日本
試合の焦点は、日本のプレスがメキシコの個人技を封じることができるかの1点。予想通り、立ち上がりから、日本が激しいプレスをかけて、メキシコの個人技を封じにかかる。
日本の攻撃は、FW荒川が中心。奪ったボールは、まず、トップの荒川にボールを当てて、そこから展開されるのが通常。したがって、荒川がボールをキープできないと、たちまち苦しい展開となる。
前半30分ほどまでは、まさしくそういう展開。荒川と周囲の位置関係が悪く、荒川がうまくボールをキープが出来ず、展開がつながらない。厳しい展開だったが、前半38分の沢の先制ゴールで、流れは一変した。左SDF宇津木のクロスを、中央にいた沢がきわどいコースに流し込んだ。
勢いの出た日本は、後半25分にも、沢が左サイドを突破すると、中央のMF宮間がフリーでヘディングゴール。2対0となった。
2点リードした日本だが、できるだけ、敵地での戦いを有利にするために、最後まで、攻める姿勢を失わなかった。結局、2対0で終わったものの、アウェーでも十分出来るという手ごたえをつかむには十分だった。
スコアを見ると快勝のように思えるが、実は、危ない場面もあった。前半25分に、MF宮本がボールを失ってカウンターからGKと1対1を作られたシーンと、後半15分過ぎにGKの判断ミスから、無人のゴールにシュートを打たれたシーン。前者は、GK福元のセーブに救われて、後者はクロスバーに救われたが、どちらももし決まっていたら、その後の展開が大きく変わっていたと思われる重要なシーンだった。
■ 1ゴール1アシストの沢
さすがに沢という活躍で、1ゴール1アシスト。怪我のため、先発かどうかは微妙という事前の報道だったが、この大一番に、沢は不可欠だった。決して、運動量は多くなかったが、大事な局面には全て顔を出して、攻撃の担い手となった。
FW荒川やFW大野ら、タレントはいるものの、どちらかというと一本調子になりがちな日本にとって、沢のタメと変化を作る動きは重要で、決して代えのきかない選手である。
■ コンダクターMF酒井
中盤の底に位置する酒井のプレーは、素晴らしいの一言。ボランチの位置からゲームを作るレジスタタイプだが、パスの長短と強弱の使い分けが抜群で、しかも難しいパスでも難なく通してしまう。これだけミスなく、チャレンジのパスを出し続けられる選手はほかにはいないだろう。
ダブルボランチを組んだ宮本にややミスが多かったが、試合に勝利することが出来たのは、酒井の活躍によることが大きい。文句なしのMVP.
■ なでしこの新しい武器となった近賀
一番の驚きは、右SDFに入った近賀のプレー。アップダウンの多さは目を見張るものがあり、何度もサイドを駆け上がった。なでしこの右サイドというと、川上がいたが彼女は引退し、サイド攻撃に不安を持っていたが、その不安感を一掃した。
残念ながら、効果的な攻撃には結びつかなかったが、なでしこの新しいとなりそうである。
■ 継承者の荒川
大野と2トップを組んだ荒川は、タフに戦った。大野は、ドリブルで持ち込むことが得意で自由に動き回る選手であり、ハードワークは、全て荒川が受け持った。彼女は、鈴木隆行→巻誠一郎と続く、正統派の日本代表CFの流れをとくむ存在である。ただ、前述のように、思うようにプレーできたわけではない。
率直に言うと、世界と互角に戦うためには、荒川がもっとレベルアップしなければならない。安定したポストが出来ればチャンスにつながりそうなところで、しっかりとキープできなかったり、リターンのパスがずれてしまったりといったプレーが多々。レベルアップを期待したい。
■ アウェーの戦い方
アウェーゴールを許さずに、2点リードでメキシコに行くことができるということは、理想的な展開である。仮に、日本が先制するようなことがあれば、そのあと、3点続けて取られたとしても、まだ、リードしているという展開になる。
メキシコの攻撃は、特別に凄いというわけではないが、ホームでかさにかかって攻め込まれると、ラインが下げられてしまって、ピンチが続くというケースも考えられる。とにかく慌てずに、冷静に試合を進めることが求められる。世界は、もうすぐそこにある。

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