神戸×鹿島 奇妙な試合
■ ホムスタでの神戸と鹿島の試合
ヴィッセル神戸のホームズスタジアムでの、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの対戦。今日は、仕事で兵庫県に出張という裏事情もあり、この試合のチケットは入手済みで、準備万端だったにもかかわらず、時間的な問題で、結局、ホームズスタジアムには行けずじまい。残念ながら、録画での観戦となった。
神戸は、主将の三浦が怪我のため欠場中。<4−2−2−2>というフォーメーションで、攻撃的なMFの右に朴、左に大久保を配置する布陣。2トップは、レアンドロと近藤。
鹿島は、<4−4−2>。野沢・田代・大岩を欠く中、本山とダニーロで組むMF陣が鍵となる。
■ 奇妙な展開
試合は、前半から、両チームが激しくプレスをかけあって、なかなかパスがつながらない展開。神戸のMF田中がレアンドロのパスを受けてGKと1対1になったシーンと、鹿島のMFダニーロが、柳沢のロビングパスを受けてボレーシュートを放ったプレーが目立ったくらいだった。
しかしながら、これで前半は0対0で終了かと思われた前半の終了間際に、2得点が入る。前半44分に、ボッティがペナルティエリア内で新井場に倒されたという不可解な判定で神戸にPKが与えられる。そのPKを大久保が決めて神戸が先制。
するとその直後、鹿島がFKのチャンスを獲得。このプレーで、DFファボンが30メートルはあろうかという位置から、超ロングシュートを放つと、そのボールが、奇妙な回転をして、ゴールに吸い込まれた。
後半は、プレスの威力が弱まって、両チームとも余裕を持ってパス出しができるようになるが、決定打を欠き、結局、1対1で引き分けた。
■ 曖昧なジャッジ基準
試合は、残念ながら、後味の悪いものとなってしまった。その原因は、岡田主審の基準の定まらないジャッジにあった。どこまでがファールで、どこまでがファールではないのかの線引きが曖昧なままで、両チームとも、判定に苦しんだ。
試合終了間際には、判定に意義を唱えたオリベイラ監督が退席処分に。岡田主審は、日本を代表するレフェリーのはずである。この試合では、試合を壊しかねないジャッジが頻発して、非常に残念に思う。
■ MOM級の大久保のプレー
神戸は、開幕から、清水・川崎・横浜FM・鹿島と強豪と目されるチームとの戦いが続いたが、その4試合を1勝1敗2分と悪くないスタートを切った。J1昇格組ではあるが、スタメンを見る限り、かなりのタレント力を備えたチームであることは一目瞭然である。
攻撃的MFで出場した注目の大久保は、やや守備に追われる場面が多かったが、攻守で奮闘し、MOM級の働きを見せた。
同じ攻撃的MFで、右に位置する朴が、ドリブル突破を武器にするウインガータイプであるのに対して、大久保はストライカーの要素が強い選手。まだ、このポジションを任されてから数試合しか経っていないため、前線での流動的なポジションチェンジは見られなかったが、熟成していけば、相手にとってはマークしずらい面白い布陣であるように思う。
■ 潜在能力の高いレアンドロ
山形から移籍のFWレアンドロ。この試合は、ゴールを決めることは出来なかったが、そのポテンシャルの高さは十分に伝わってきた。
この試合では、近藤と2トップを組んだが、下がってボールを受けたときに味方をうまく使うこともできるし、前を向いてボールをもったときの突破力も十分である。
すでに、J1で、3得点をマークしているが、この調子でいけば、シーズンで15得点程度は期待できる。
■ ダニーロの処遇
対する鹿島は、開幕してから4試合で、2分け2敗とスタートダッシュに失敗した。試合内容が、極端に悪いわけではないが、攻撃には、少なくない問題を抱えている。
そのひとつは、MFダニーロの処遇。186cmの長身で、柔らかいボールタッチはリバウドを思い起こされるが、名門の10番としては、物足りない。
この試合では、3節の千葉戦よりは、周りの選手がダニーロの特性を理解してきており、ダニーロのタメからチャンスを作ろうとする意思は見受けられたが、いかんせん、周囲との呼吸があっておらず、スルーパスミスも多く、リズムを壊す要因になっていた。
オリベイラ監督が、「元サンパウロの10番」として、期待をかける気持ちは理解できる。慣れてくれば、それなりの働きをするかもしれない。ただ、ダニーロがチームになじむ時間を犠牲にしてまで、使い続ける価値があるのかというとやや疑問が残る。
■ ファボンのスーパーゴール
この試合のハイライトといえる、前半ロスタイムのファボンのゴールシーン。このシーンを、スタジアムで見られなかったのは、残念というほかない。
リプレーで見ると、途中で「ぐにゃっ」と曲がる摩訶不思議な軌道で、Jリーグ史に残るスーパーゴールであった。
このフリーキック意外でも、ファボンは、神戸のFW近藤をほぼ完封。岩政とのセンターバックコンビは、J1最強かもしれない。ダニーロとは違って、ファボンに関しては、前評判どおりで、世界クラスのCBという看板に偽りはなかった。
■ 復調気配の柳沢
2トップのマルキーニョスと柳沢。プレシーズンの段階から、比較的いい関係を続けているが、この試合でも、神戸のDFを混乱させるコンビプレーを何度か見せた。
特に、柳沢に関しては、一時期の不振からかなり復調しているように思える。ボールのもらい方は、やはり、J1の中でもトップクラスで、確実に、調子は上がってきているようだ。
Jリーグコラム 一覧(第1節〜第4節)はコチラ
※ 柏×FC東京 (第4節) 追加
※ 神戸×鹿島 (第4節) 追加
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ヴィッセル神戸のホームズスタジアムでの、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの対戦。今日は、仕事で兵庫県に出張という裏事情もあり、この試合のチケットは入手済みで、準備万端だったにもかかわらず、時間的な問題で、結局、ホームズスタジアムには行けずじまい。残念ながら、録画での観戦となった。
神戸は、主将の三浦が怪我のため欠場中。<4−2−2−2>というフォーメーションで、攻撃的なMFの右に朴、左に大久保を配置する布陣。2トップは、レアンドロと近藤。
鹿島は、<4−4−2>。野沢・田代・大岩を欠く中、本山とダニーロで組むMF陣が鍵となる。
■ 奇妙な展開
試合は、前半から、両チームが激しくプレスをかけあって、なかなかパスがつながらない展開。神戸のMF田中がレアンドロのパスを受けてGKと1対1になったシーンと、鹿島のMFダニーロが、柳沢のロビングパスを受けてボレーシュートを放ったプレーが目立ったくらいだった。
しかしながら、これで前半は0対0で終了かと思われた前半の終了間際に、2得点が入る。前半44分に、ボッティがペナルティエリア内で新井場に倒されたという不可解な判定で神戸にPKが与えられる。そのPKを大久保が決めて神戸が先制。
するとその直後、鹿島がFKのチャンスを獲得。このプレーで、DFファボンが30メートルはあろうかという位置から、超ロングシュートを放つと、そのボールが、奇妙な回転をして、ゴールに吸い込まれた。
後半は、プレスの威力が弱まって、両チームとも余裕を持ってパス出しができるようになるが、決定打を欠き、結局、1対1で引き分けた。
■ 曖昧なジャッジ基準
試合は、残念ながら、後味の悪いものとなってしまった。その原因は、岡田主審の基準の定まらないジャッジにあった。どこまでがファールで、どこまでがファールではないのかの線引きが曖昧なままで、両チームとも、判定に苦しんだ。
試合終了間際には、判定に意義を唱えたオリベイラ監督が退席処分に。岡田主審は、日本を代表するレフェリーのはずである。この試合では、試合を壊しかねないジャッジが頻発して、非常に残念に思う。
■ MOM級の大久保のプレー
神戸は、開幕から、清水・川崎・横浜FM・鹿島と強豪と目されるチームとの戦いが続いたが、その4試合を1勝1敗2分と悪くないスタートを切った。J1昇格組ではあるが、スタメンを見る限り、かなりのタレント力を備えたチームであることは一目瞭然である。
攻撃的MFで出場した注目の大久保は、やや守備に追われる場面が多かったが、攻守で奮闘し、MOM級の働きを見せた。
同じ攻撃的MFで、右に位置する朴が、ドリブル突破を武器にするウインガータイプであるのに対して、大久保はストライカーの要素が強い選手。まだ、このポジションを任されてから数試合しか経っていないため、前線での流動的なポジションチェンジは見られなかったが、熟成していけば、相手にとってはマークしずらい面白い布陣であるように思う。
■ 潜在能力の高いレアンドロ
山形から移籍のFWレアンドロ。この試合は、ゴールを決めることは出来なかったが、そのポテンシャルの高さは十分に伝わってきた。
この試合では、近藤と2トップを組んだが、下がってボールを受けたときに味方をうまく使うこともできるし、前を向いてボールをもったときの突破力も十分である。
すでに、J1で、3得点をマークしているが、この調子でいけば、シーズンで15得点程度は期待できる。
■ ダニーロの処遇
対する鹿島は、開幕してから4試合で、2分け2敗とスタートダッシュに失敗した。試合内容が、極端に悪いわけではないが、攻撃には、少なくない問題を抱えている。
そのひとつは、MFダニーロの処遇。186cmの長身で、柔らかいボールタッチはリバウドを思い起こされるが、名門の10番としては、物足りない。
この試合では、3節の千葉戦よりは、周りの選手がダニーロの特性を理解してきており、ダニーロのタメからチャンスを作ろうとする意思は見受けられたが、いかんせん、周囲との呼吸があっておらず、スルーパスミスも多く、リズムを壊す要因になっていた。
オリベイラ監督が、「元サンパウロの10番」として、期待をかける気持ちは理解できる。慣れてくれば、それなりの働きをするかもしれない。ただ、ダニーロがチームになじむ時間を犠牲にしてまで、使い続ける価値があるのかというとやや疑問が残る。
■ ファボンのスーパーゴール
この試合のハイライトといえる、前半ロスタイムのファボンのゴールシーン。このシーンを、スタジアムで見られなかったのは、残念というほかない。
リプレーで見ると、途中で「ぐにゃっ」と曲がる摩訶不思議な軌道で、Jリーグ史に残るスーパーゴールであった。
このフリーキック意外でも、ファボンは、神戸のFW近藤をほぼ完封。岩政とのセンターバックコンビは、J1最強かもしれない。ダニーロとは違って、ファボンに関しては、前評判どおりで、世界クラスのCBという看板に偽りはなかった。
■ 復調気配の柳沢
2トップのマルキーニョスと柳沢。プレシーズンの段階から、比較的いい関係を続けているが、この試合でも、神戸のDFを混乱させるコンビプレーを何度か見せた。
特に、柳沢に関しては、一時期の不振からかなり復調しているように思える。ボールのもらい方は、やはり、J1の中でもトップクラスで、確実に、調子は上がってきているようだ。
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