柏×FC東京 フランサの魔術
■ Jリーグ第4節
Jリーグ第4節。柏レイソルは、ホームでFC東京と対戦。
試合は、立ち上がりからあわただしい展開。両チームとも中盤でミスが多く、なかなか生きたボールが前線に供給できない。そんななか、先制したのは、ホームの柏。前半34分に、右サイドからの鈴木達也のクロスを、中に入り込んだ左SMFの菅沼がダイレクトで合わせて先制。菅沼は、開幕して4試合で4ゴールの活躍。この試合の視察に訪れた反町五輪代表監督とオシム監督の前で、存在をアピールした。そのまま1対0で前半を折り返した。
対するFC東京は、後半開始から、右サイドの石川に代えて梶山を投入し、福西をボランチからトップ下まで上げて、その攻撃力を生かそうとする。しかしながら、後半4分に、CKから柏のDF古賀に追加点のゴールを決められて、ジ・エンド。2対0で柏レイソルが勝利した。
■ フランサの魔術
昨シーズン、J2で「2位」になったことで、J1再昇格を果たした柏だが、試合内容は、それほどよくなかった。そういう理由で、シーズン前の予想も「17位」とかなり控えめな順位になったのだが、多分、その予想は大きく外れるだろう。3勝1分けという、これ以上ないスタートダッシュを飾った柏は、非常に興味深いサッカーをしている。
システムは、<4−2−3−1>。比較的オーソドックスなシステムだが、鍵を握るのは、1トップに位置するFWフランサ。彼のプレーは、ホントに面白い。
意図的にためて時間をかせぐプレーもあるが、基本的に、ほとんど全てのプレーをワンタッチでこなす。1トップを任されているが、中盤まで下がってきたり、サイドに流れたり、その動きは変幻自在。いやらしいポジショニングで、相手DFを翻弄する。
「フランサにボールが入ると、最高のタイミングで、自分のところにパスを出してくれる。」ということを確信している中盤の選手は、迷うことなく、その次の瞬間に、自分がプレーしたい位置目掛けて、ダッシュする。そして、事実、素晴らしいタイミングで、フランサからパスが回ってきて、チャンスが拡大される。
フランサのプレーを見ていると、「この選手と一緒にサッカーをしていたら、ホントに楽しいだろうな。」と思う。彼は、スピードがあるわけでもなく、高さがあるわけではないが、テクニックと状況判断がずば抜けていて、味方を使うのが、抜群にうまい。
■ 躍動する鈴木達也と菅沼実
フランサに使われる形ではあるが、試合を通して躍動しているのが、右SMFの鈴木達也と左SMFの菅沼実。この2人は、新しいレイソルの象徴である。
北京五輪世代であり、五輪代表入りも期待される菅沼が大きくクローズアップされているが、鈴木の活躍ぶりも忘れるわけにはいかない。サイドに位置する攻撃的MFというポジションで、「スペースでボールを受けて、ボールをもったら勝負する。」とシンプルな姿勢が見て取れる。FWの一角としてプレーしていた昨シーズンよりも、仕事が明確になっているのが、好調の要因ではないだろう。
また、この試合で、トップ下に入った李も、いいプレーを見せた。五輪代表では、まだ、彼らしいプレーを見せてはいないが、その能力には疑いの余地はない。
開幕戦では、中盤のマルシオ・アラウージョがトップ下に入っていたが、フランサが下がってきてボールを配給する役目を担っているので、フランサとコンビを組む選手のタイプとしては、前線の仕事もこなすことのできる李が入った方が、攻撃がスムーズにいくのではないだろうか。
■ バラバラの絵を描くFC東京イレブン
FC東京の内容は、非常に悪かった。これだけパスのミスが多ければ、試合にならない。その原因としては、どういう形で攻撃しようとしているのか、明確になっていないので、それぞれがバラバラの絵を描いているためと考えられる。
個人のクオリティは全く問題はない。だけど、全ての選手がボールをもったときに、次にパスを出す選手を探してからボールを離すという状態なので、ミスも多いし、流れるような攻撃が出来ていない。したがって、選手もサポーターもフラストレーションがたまる。
栗沢のような、ボールのないときでも効果的な仕事のできる選手を起用するのは悪くないし、思うような結果が出ない中で、いろいろな選手を試してみるのも悪くないが、ある程度は、メンバーを固定した方が、いいのではないだろうか。
FC東京 採点
GK 土肥 5.5
→ 2失点とも、ノーチャンス。好セーブもあった。
DF 伊野波 5.0
→ チーム全体の問題ではあるが、攻撃参加はほとんどなく、物足りない内容。菅沼への対応は、まずまずだったが、失点シーンは痛恨。
DF 徳永 5.0
→ 守備では悪くなかったが、ボールを奪った後の次の展開で迷うシーンが多く、効果的な攻撃につなげられなかった。
DF 藤山 5.5
→ 悪くないプレー振りを見せたが、フランサには苦戦。
DF 鈴木 5.5
→ 攻撃面で、持ち味を発揮できず。左SDFで起用しているのに、もったいない。後半は、やや持ち直す。
MF 福西 6.0
→ 後半にトップ下に移って、2度の決定機を作るが、決めきれず。チャンスは演出。
MF 今野 5.5
→ やや復調気配。
MF 栗沢 5.5
→ 精力的に動いたが、なかなか、チャンスを作れず。
FW ルーカス 5.5
→ ルーカス頼みになるのは否めないが、マークもきつく仕事は出来ず。
FW 平山 5.0
→ 前線で孤立気味。相手DF古賀に完敗。
FW 石川 4.5
→ 立ち上がりは右サイドを疾走したが、次第に失速。余裕のないプレーが目立ち、前半で交代。
監督 原 4.0
→ 現実と理想にかなりのギャップ。柔軟な対応が求められる。
Jリーグコラム 一覧(第1節〜第4節)はコチラ
※ 柏×FC東京 (第4節) 追加
人気ブログランキングに参加しています。「この記事が面白かった。」というときは、清き一票をお願いします。↓
人気blogランキングへ一票100
Jリーグ第4節。柏レイソルは、ホームでFC東京と対戦。
試合は、立ち上がりからあわただしい展開。両チームとも中盤でミスが多く、なかなか生きたボールが前線に供給できない。そんななか、先制したのは、ホームの柏。前半34分に、右サイドからの鈴木達也のクロスを、中に入り込んだ左SMFの菅沼がダイレクトで合わせて先制。菅沼は、開幕して4試合で4ゴールの活躍。この試合の視察に訪れた反町五輪代表監督とオシム監督の前で、存在をアピールした。そのまま1対0で前半を折り返した。
対するFC東京は、後半開始から、右サイドの石川に代えて梶山を投入し、福西をボランチからトップ下まで上げて、その攻撃力を生かそうとする。しかしながら、後半4分に、CKから柏のDF古賀に追加点のゴールを決められて、ジ・エンド。2対0で柏レイソルが勝利した。
■ フランサの魔術
昨シーズン、J2で「2位」になったことで、J1再昇格を果たした柏だが、試合内容は、それほどよくなかった。そういう理由で、シーズン前の予想も「17位」とかなり控えめな順位になったのだが、多分、その予想は大きく外れるだろう。3勝1分けという、これ以上ないスタートダッシュを飾った柏は、非常に興味深いサッカーをしている。
システムは、<4−2−3−1>。比較的オーソドックスなシステムだが、鍵を握るのは、1トップに位置するFWフランサ。彼のプレーは、ホントに面白い。
意図的にためて時間をかせぐプレーもあるが、基本的に、ほとんど全てのプレーをワンタッチでこなす。1トップを任されているが、中盤まで下がってきたり、サイドに流れたり、その動きは変幻自在。いやらしいポジショニングで、相手DFを翻弄する。
「フランサにボールが入ると、最高のタイミングで、自分のところにパスを出してくれる。」ということを確信している中盤の選手は、迷うことなく、その次の瞬間に、自分がプレーしたい位置目掛けて、ダッシュする。そして、事実、素晴らしいタイミングで、フランサからパスが回ってきて、チャンスが拡大される。
フランサのプレーを見ていると、「この選手と一緒にサッカーをしていたら、ホントに楽しいだろうな。」と思う。彼は、スピードがあるわけでもなく、高さがあるわけではないが、テクニックと状況判断がずば抜けていて、味方を使うのが、抜群にうまい。
■ 躍動する鈴木達也と菅沼実
フランサに使われる形ではあるが、試合を通して躍動しているのが、右SMFの鈴木達也と左SMFの菅沼実。この2人は、新しいレイソルの象徴である。
北京五輪世代であり、五輪代表入りも期待される菅沼が大きくクローズアップされているが、鈴木の活躍ぶりも忘れるわけにはいかない。サイドに位置する攻撃的MFというポジションで、「スペースでボールを受けて、ボールをもったら勝負する。」とシンプルな姿勢が見て取れる。FWの一角としてプレーしていた昨シーズンよりも、仕事が明確になっているのが、好調の要因ではないだろう。
また、この試合で、トップ下に入った李も、いいプレーを見せた。五輪代表では、まだ、彼らしいプレーを見せてはいないが、その能力には疑いの余地はない。
開幕戦では、中盤のマルシオ・アラウージョがトップ下に入っていたが、フランサが下がってきてボールを配給する役目を担っているので、フランサとコンビを組む選手のタイプとしては、前線の仕事もこなすことのできる李が入った方が、攻撃がスムーズにいくのではないだろうか。
■ バラバラの絵を描くFC東京イレブン
FC東京の内容は、非常に悪かった。これだけパスのミスが多ければ、試合にならない。その原因としては、どういう形で攻撃しようとしているのか、明確になっていないので、それぞれがバラバラの絵を描いているためと考えられる。
個人のクオリティは全く問題はない。だけど、全ての選手がボールをもったときに、次にパスを出す選手を探してからボールを離すという状態なので、ミスも多いし、流れるような攻撃が出来ていない。したがって、選手もサポーターもフラストレーションがたまる。
栗沢のような、ボールのないときでも効果的な仕事のできる選手を起用するのは悪くないし、思うような結果が出ない中で、いろいろな選手を試してみるのも悪くないが、ある程度は、メンバーを固定した方が、いいのではないだろうか。
FC東京 採点
GK 土肥 5.5
→ 2失点とも、ノーチャンス。好セーブもあった。
DF 伊野波 5.0
→ チーム全体の問題ではあるが、攻撃参加はほとんどなく、物足りない内容。菅沼への対応は、まずまずだったが、失点シーンは痛恨。
DF 徳永 5.0
→ 守備では悪くなかったが、ボールを奪った後の次の展開で迷うシーンが多く、効果的な攻撃につなげられなかった。
DF 藤山 5.5
→ 悪くないプレー振りを見せたが、フランサには苦戦。
DF 鈴木 5.5
→ 攻撃面で、持ち味を発揮できず。左SDFで起用しているのに、もったいない。後半は、やや持ち直す。
MF 福西 6.0
→ 後半にトップ下に移って、2度の決定機を作るが、決めきれず。チャンスは演出。
MF 今野 5.5
→ やや復調気配。
MF 栗沢 5.5
→ 精力的に動いたが、なかなか、チャンスを作れず。
FW ルーカス 5.5
→ ルーカス頼みになるのは否めないが、マークもきつく仕事は出来ず。
FW 平山 5.0
→ 前線で孤立気味。相手DF古賀に完敗。
FW 石川 4.5
→ 立ち上がりは右サイドを疾走したが、次第に失速。余裕のないプレーが目立ち、前半で交代。
監督 原 4.0
→ 現実と理想にかなりのギャップ。柔軟な対応が求められる。
Jリーグコラム 一覧(第1節〜第4節)はコチラ
※ 柏×FC東京 (第4節) 追加
人気ブログランキングに参加しています。「この記事が面白かった。」というときは、清き一票をお願いします。↓
[PR]Samurai Sounds
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://llabtoof.dtiblog.com/tb.php/100-a7e630ec

